MEL認証でつながる未来へ

(一社)マリン・エコラベル・ジャパン協議会による当社の取材記事を掲載しております。

代表取締役社長 𠮷本 創一
徳島魚市場株式会社
代表取締役社長 𠮷本 創一

弊社は徳島市中央卸売市場の荷受と呼ばれる水産物卸売業者です。開場50年を経て、その時代の流れと共に、弊社も漁業者から持ち込まれた魚を競りにより仲卸に売って終わりという時代から、漁業者の思いと消費者の思いを繋いでいくための広い視野を持って市場を運営する時代になりました。また、水産物の安定供給と共に安心かつ安全な水産物を提供することが市場の使命であります。
世界的な水産物需要の増加に伴い養殖魚に対しての需要や注目度が高まる中、弊社はMEL 流通加工段階(CoC)認証、また徳島魚市場株式会社グループで養殖認証を取得しました。この制度は弊社が以前から取り組んできた水産物の自然環境を守るという考え方に合致しています。
ただ生産者、流通者側の意識だけではなく、それが消費者に伝わり、共有、共感されて消費に繋がっていくことでこの取り組みは成り立ちます。ですから、この制度は生産から小売りまでの関わる人の全てが認証を得てMEL が繋がっていかなければ、この取り組みは消費者まで届かない仕組みになっており、それが課題でもありました。
しかしMEL 協議会の皆様のご尽力もあり、最近はこの取り組みに共感していただいた小売業のお客様から自社でも取得するのでMEL 認証の魚の取り扱いをしたいというお声掛けをいただくようになりました。弊社としても非常に喜ばしいことであり、また生産者にとっても大きな励みになると思います。その様な方々が増え、更にこのMEL 認証が一般消費者に認知され、そして消費喚起に繋がり、生産者、流通業者の方々の意識に反映されていくことで日本の自然環境と資源の保護に繋がっていくと思います。

すだちぶり

まずは弊社の徳島市中央卸売市場としての、水産物の流通拠点としての存在意義が今後ますます発展していくようにMEL の理念のもと努力して参ります。

― 弊社は8月に徳島県が推進する「徳島SDGsパートナー」として認定されました。SDGs に関する重点的な取り組みとして、環境分野における目標を~ MEL 認証制度の規定の遵守~ と掲げました。―

今後、一般消費者へMEL 認証の認識が浸透することにより、「大切な海の資源を守る」ルールが出来上がります。そして自ずと日本の水産業が世界に認められた存在になっていくと思います。